砂漠人2

トルクメン・サハラの暮らし
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電話開通
とうとう自宅に電話が開通した。ライフラインの最後のアイテムだ(道路と排水溝を除けばね)。こんな田舎でも電話回線を使ってのADSLはあるので、インターネットもできるようになった。ありがたい。
聞いたところによれば、電話局のお偉いさんの家族が、昔ハリルのお父さんにとてもお世話になったとのことで、この地域に一本だけ余っていた電話回線をうちにあててくれたのだそうだ。ありがたい。
電話が通じる数日前に、ハリルとナーセルは電柱を二本買ってきた。それから少し遠くの電柱からうちまでの間、つまりお隣さんの敷地の外側にその電柱を建てた。電話局が電柱を一本くれたので、合計三本だ。


緑色、茶色(錆び)とその奥の三本

いつだったか電柱を買ったというので見に行ったら、完全に錆びて茶色くなったパイプが二本、庭に横たわっていた。中古を買ったのかと聞いたら、新品だという。笑える。



こんな具合に固定されていた。地面に穴を掘り、セメントを買って、トラクターで運んできて、セメントを捏ねて柱を建てる。誰もが容易にできる作業ではないだろう。とろこがトルクメンはみんな自分でやっている。ハリルも半分くらいは作業して、すっかり地元トルクメンのようだ。
ここでは市に税金を払わないので、うちのようなまだ整備されていない地域にライフラインを手配する場合、個人でインフラにお金を払う必要がある。基本的に、材料を自分で買って必要な作業をすれば、要の仕事は市がやってきてしてくれるようだ。



ほんとにありがたい。
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道路を造る
うちは町の外れにあるので、町の途中からアスファルトの道路がなくなり、さらに来ると砂利もなくなり、最後はデコボコの泥の道になる。家の前には雨水が溜まり、排水路がないのでその水がいつまでも残っている。踏んだり蹴ったりだ。コミュニティは口ばっかりで、まったく動く気配がない。
そんなある日、ナーセルがトラクターでやってきて、ハリルとともに道を整備し始めた。この道は広いわりに、平らなところはバイクが通る一筋の幅しかなかったので、道路脇に積んである土砂を利用して溝ができているところを平らにしていた。


トラクター、自前です

家までの道が未整備でお客さんが来にくいのは仕方がないとしても(笑)、ナーセルはうちにタンカーやトラクター、ダンプトラックで出入りするので、その度に泥にはまっていては仕事にならないのだ。



家の前の道路もこのとおり。大きな重い石を溝に並べて置いて、その上から砂利を被せて平らにしていく。でもこの道を造るのも、本来はクミシュテペ市の仕事なので、ここまで作業してナーセルはコミュニティに訴えに行った。



こんなに辺境にあるというのに、うちの周りにはほかに三軒の家がひしめいている。何年も前にうちを建てたときには三軒とも建っていなかったのだが、みなさんそれぞれ事情があるのだろう。


ガラグロック似の息子、ジャポン

道路がぐちゃぐちゃで不便には違いないけれど、どうだろうこの青空。すがすがしいったらありゃしない。
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排水問題
電気、ガス、水道が使えるようになって暮らしが落ち着いたかと思いきや、次から次へと問題は沸いてくる。迫り来る次の問題は、ずばり「排水」だ。
うちの生活排水は一本の管を通って家の前に流れ出るようになっている。家の前に出た水は地面の低い方へ流れ、その水溜まりはお隣さんの家の入口に少しずつ、少しずつ迫っていた。そんなある日、お隣さんは土砂をたっぷり盛ることで、流れ迫る水を止めたのだった。するとその水溜まりはうちの入口方面に逆流し始めた。



緑色の生活排水。これが家の入口の前にお堀のように流れ始めた。ハリルはその水をうまく除けながらバイクで出入りしていたが、水が入口の端まで迫ってきているので、あとは時間の問題だ。
要するに、排水溝がないのが問題なのだ。家の前は道路もできていないのだから排水溝がないのは当たり前と言ってしまえばそれまでだが、どうしたものだろう。もちろん、だいぶ前からハリルはコミュニティ(町)に通って「排水路を整備してくれ」と頼んでいる。しかし、これが例によって埒があかない。排水溝整備もまた自費か! と思ったら、建設費のうち材料は町が出してくれ、労働者の給料と彼らの朝食を近所の人たちで負担することになっているらしい。近所の人はあてにならないが、それくらいならなんとかなるだろう。
シャベル一本で仮の排水路を掘ろうかと思っていたわたしだが、今日の時点でコミュニティはグルバン・バイラム(犠牲祭)の後に工事を始めると約束したそうだ。まあ、信用していないが、来週のお祭りが終わるまではおとなしくしていようと思う。
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進んでいるような、そうでもないような庭の整備。先日、ナーセルがトラクターで地面を均してくれたので、だいぶ歩きやすくなった。干し草を抱えてゴムサンダルでデコボコの地面を歩くのはけっこう大変だったのだ。今は両親が送ってくれたスニーカーを履いているので、スキップすることさえできるけれど。


七月半ば


十月初め

遠目には見えないが、庭中に落ちている瓦礫やゴミをしこしこと集めて除いたことで、庭の中身もだいぶきれいになった。お菓子の包み紙やビニール袋が捨てても捨てても落ちているので、一体どこから来るのだろうと思っていたら、どうやらガチガチがゴミ捨て場から拾ってくるようだ。餌をもらえなくてお腹が空くと、ゴミ捨て場を漁っているらしい。
庭の中央から右には、野菜や花を育てるための特別な砂や土を混ぜ込んである。そうやって土づくりをしておいて、来年早春に種をまくのだそうだ。七月中旬からまったく進んでいない畑部分の整備、どうなるのだろう。ハリルは壁際の地面に畑一枚分の大きな穴を掘って、その土を入れ替え、野菜や花を植えると言っている。なのに、予定の八枚のうち、まだ二枚しか掘れていない。


見よ! お隣さんのすばらしい畑(七月半ば)
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カーペットを敷く
家の中は未だに整っていない。コンリートむき出しの床やセメントを塗ったままの壁など、入居した当時のままなのだ。最近になってようやくコンクリートの床の上にカーペットを敷いたのだが、大きめにカットしてあるので部屋に合うようにさらに切らなければならない。この作業も延び延びになっていて、カーペットの端があちらこちらで丸まっている有様だ。ハリルの「お金持ちの」いとこが来た際、「何だ、倉庫に住んでるのか?」と言われたほど。そんなこと言ったって、ここクミシュテペではホームセンターもIKEAもないのだ。公共サービスも敷物屋も何度連絡しても来ないし、ほとんどの物事がスムースに進まない。おまけに大きな家でお金もかかるので、何事も自力でぼちぼち進めるしかない。ちなみにこのカーペットも義母が買ってくれたものだ。



それでもカーペットを敷いたことで、足がだいぶ楽になったはずだ。ハリルはずっと、コンクリートの上を素足で歩いていたのだから(どんだけワイルドなんじゃ)。わたしは家の中でもビーチサンダルを履いて過ごしていたので、カーペットを敷いた今でもそうしている。素足で歩くと足の裏が痛くてかなわないのだ。足が痛いのは外で履いていたゴム草履のせいだと思い込んでいたけれど、ひょっとするとコンクリートの床のせいだったのかもしれない。今後よくなるだろうか。
カーペットを敷く前、家中の壁の床につく部分を掃除した。この部分、なんと呼ぶのだろうか、日本やスウェーデンでは木材で造る部分だが、イランでは一般的に大理石のようだ。石を貼った後に作業した床のせいなのか、大理石にはセメントがたくさんついていた。それらを全部ナイフでこそげ落として、雑巾で拭いて…と、何日もかけてこの大きな家中の石をきれいにしたのだった。


ビフォー・アフター


磨けば光ります

壁を塗る作業をした後も、同じ掃除が待っているのだろうか。職人が塗る端からついて回って、大理石についた汚れが固まらないうちに拭き取るっきゃないね。
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家の造り
新しく建てた自宅について、イランに移ってから初めて気づいたことがある。この家は長方形ではなく、台形なのだ。そのため、台所の一角は直角より鋭角に、ダイニングの一角は直角より広い角度の隅になっている。よくよく確かめてみると、なんと家の壁がそのまま敷地の壁になっていた。どういうことかというと、敷地の境界線上に家が建っているので、うちの外壁はお隣さんにとっての壁なのである。変じゃないだろうか?
壁から出るはずのガスや水道などの管はどうやって作業したのかと見てみると、それらはすべて壁側ではなく(お隣さんの敷地上なので)、うちの地上階の天井にあたる部分に出ている。将来、地上階を部屋にしたとき、天井にはガス管や水道管が走るのだろうか。それをカバーしてしまったら、追加の工事はどうやるのだろうか?
この家は色々な部分が不可解な造りになっている。でもまあ、イラン的には可解な構造なのだろうから、そんなに心配はしていないが。


玄関ドア


窓。間取りを作図したときのわたしのイメージでは、一枚ガラスでしたけど

クミシュテペで一般的なドアや窓は、こういう形だ。最近新しく建てている家には日本のような横に滑るタイプの窓が増えているようだが、うちを建てた当時はこれが最新の形だったらしい。ドアも窓も家の内側に開くので、開けているあいだは部屋が少しだけ狭くなるのが少し難だ。またアルミの枠は縦横に走り過ぎで、ガラスの大きさが均等でないのが見苦しい。どうしてこんなにガラスを細切れにするのかとハリルに聞いてみたら、壊れたときに直しやすいからだと言っていた。だったら早く直してほしいなぁ。


ここ、入居したときから割れてましたよ
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電気が来た
三日前、電気がうちにやってきた。三ヶ月以上待って、わたし自身は「心底」諦めてから随分経っていたので、すぐには実感がわかなかった。しかしようやくそのありがたみを感じつつある。冷凍庫の氷をコップに入れ、冷えたビール(ノンアルコール)を注いで、少し待ってからゴク、ゴク、ゴク。これまで真夏のイランでよくお茶なんか飲んで過ごしていたものだ、と不思議に思うくらいだ。もうお茶には戻れそうにない。
そして洗濯機も回っている。どういうわけか5キロの洗濯物を洗うのに二時間もかかる洗濯機(フランス製)だけれど、何も文句はない。これは半年前にイランに来てすぐ、買ったものだ。洗濯物を手洗いすることだけは避けたかったので、執拗にねだって買ってもらっていたが、当時は自分の家で洗濯ができるようになるまで半年もかかるとは想像もしていなかった。
台所のガス台も設置した。立って作業ができる分、調理が楽になった。コンロは五つもあって、使いこなせないくらい。ガス・ピクニックとは違う、洗練された炎が出ている気がする。ククク
これでようやく、キャンプ生活が終わりつつある。もし何ヶ月も電気とガスなしで生活していなかったら、これほどありがたく思わなかっただろうとハリルは言う。そのとおりだろう。わたしのことだから、初日から自動着火しないガス台をぼろくそにけなしていたに違いない。しかし今は二層式の洗濯機だったとしても、嬉しく思うだろう。ガスコンロの着火だって、マッチでなんのそのだ。いや、やっぱりちょっとめんどくさい。


台所に家電設置。次はシンクが必要だ
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階段完成
バルコニーへ上がるための階段が完成した。それから外階段の手すりも完成。バルコニーの屋根組も含めると、大きな鉄の仕事が三つ終わり、家の工事は少しだけ前に進んだ。


内階段


外階段(手すり)



台所や内装など、急ぎの仕事はまだまだあるけれど、兄弟や親戚の協力でなんとかなりそうな気配だ。時間はかかるけれども。
ところで鉄の階段や手すりは、すべてわたしが色を塗ろうと思っている。内装も外装も、壁が完成してから色を決めたいので、それもまた先の話になるだろう。


錆び止めのための下地はハリルとわたしで塗りました
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テーブル納品
待ちに待ったテーブルが納品された。床での食事から解放されることは本当に本当にありがたい。物をちょっと置いておく場所ができたのもありがたい。日常生活において一つの大きな改革が、これによってもたらされるだろう。と、言いたいくらいありがたい。


ワハブとアラブハリル

テーブルを作ってくれたのは、ハリルのいとこの息子、ワハブだ。彼は義母の家の近くに住んでいて、一階に工房を構えている。これまでも網戸を作ってくれたり、まな板を切ってくれたり、木材の仕事をいくつか頼んだことがあるのだが、このテーブルは本格的な発注だった。素材はMDFという合板で色々な模様が出るので、200枚もある中からハリルが選んだそうだ。わたしはテーブルの高さだけ指定して後はハリルに任せっきりだったが、彼は工房に足しげく通ってついに納品にこぎつけた。ちなみにテーブルの高さはわたしが言ったよりも10cmも高く発注していて、なんと85cmになっていた。おいおい。でも夕食の際、「初めて自分のための買物をした気がする」とハリルが言ったので、わたしもうれしく思う。



このテーブル、サイズは測っていないけれど、かなり大きい。ちょっと大き過ぎるくらいだが、これがまさにハリルサイズだろう。笑える。
ところで椅子はまだできていない。ワハブの時間が空いたら仕上げてくれるということで、今は仮のベンチを作ってくれた。テーブルを部屋に配置した写真はまた別の機会に披露したい。
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鉄の仕事
このところ、いくつかの家の工事が進んでいる。二階廊下の手すり(柵)、バルコニーに上がるための階段(室内)、それにバルコニーの屋根組。これらをすべて鉄で職人が作ってくれるそうだ。だいぶ前から夜はバルコニーで寝ているので、毎日三階に上がっていたのだが、廃材を使った梯子で上り下りするのは不便だった。特にハリルは重いので、落ちたりしたら大変だ。クッション代わりにこれまた廃材を置いていたので、部屋の中は廃墟のような有様だった。


ジェネレーター。発動させるとかなりの音量で、話し声は聞こえなくなる

鉄の作業は庭に置いたジェネレーターから電気を取り、いくつかの機械で切ったりくっつけたりしていた。わたしは鉄という素材を操るのを間近に見るのは初めてだ。想像するよりも簡単に溶接できるのが意外だった。そしてずんと重いこの素材は、一度安定させたら本当に安定感がある。叩いたり蹴ったりするくらいでは、びくともしないのだ。とても男らしい鉄という素材、作業する職人も男一徹! といった風情を持った人だ。が、彼は動物が怖いそうで、バダムジャンがニャーニャー鳴きながらうろちょろしていたら、「浴室に閉じ込めておいてくれ!」と言う。人間とは、なんて不思議な生き物なんだろうと思う。


こんなにカワイイのに?


作業中の職人(親戚)と甥。甥も徹職人、普段はテヘランで働いている

階段の完成までにはまだ数日かかりそうだが、バルコニーの屋根組と二階の柵はこのとおり。


屋根はこれから別の職人が金属を張るそうだ


これでこどもが歩いても安心
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