砂漠人2

トルクメン・サハラの暮らし
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ブログ移転のお知らせ
スウェーデンからイランに引越して、ちょうど一年が経った。義母の家に居候して三ヶ月、新居に移って電気・ガスが来るまでさらに3〜4ヶ月。庭にいる牛の世話を続けながら、なんとか普通の生活に近づこうとしているうちに、あっという間に時間は過ぎていった。慌ただしい毎日だったけれど、食事の時間や寝る時間はいつもゆったりと取れたし、食事の内容も睡眠の質も、これまでにないくらい豊かなものだったと感じる。クミシュテペの自然が、ヨーテボリのそれをはるかに上回っていることを実感する。やはり、人間の生活にとって自然環境ほど重要な要素はないだろうと、わたしは思う。空気や水、食べものの質が高ければ人は健康に生きていけるのだ。言葉や文化、経済や政治のシステムはある意味、その次の問題となる。
イランで書き始めたブログも、もうすぐ一年。きりがいいので、2月からブログサービスを替えることにした。

砂漠人3 http://sabakujin.exblog.jp/

次の記事から、上のサイトにアップロードする予定です。切り替えヨロシク。
『砂漠人』という名前のブログが増えてややこしいので、このサイトの名前を『砂漠人2』に変更しました。サイトを替える度に順に番号をつけるつもりです。
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誕生日
また、わたしの誕生日が来た。41歳。老いがグンと近づいた気分だ。というか、日々老いている。トルクメン語に "Kyrk boldi, jyrk boldi" という表現があるそうだ。訳すと、「四十になれば、ひびが入る」。確かに。
今日はハリルが夕食を用意してくれた。イランに来て以来ずっとわたしが食事を作っていたので、本当に久しぶりに彼のもてなしを受けた気がする。華やかな料理に食欲が倍増。



ごちそうは、レバーなどのグリルにナスとトマトのソースだった。ソースはナスとトマトをグリルして、スパイスしながら潰したものだ。白い飲み物は「アイラン」というトルコのヨーグルトドリンクで、ミントと塩が入っている(自家製)。それに、サワーチェリーの自然発酵飲料で乾杯した。



前々から思っていたのだが、ハリルは誰かに似ている。ホメイニ。
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コロッケ
イランに来て初めて、挽肉を手に入れた。うちには肉を挽く機械がないので、肉はいつもかたまりを料理して食べている。挽肉があるとなると、これまでとは違った料理ができそうだ。町には鶏肉を売っている店などはあるけれど、自分で羊や鶏を育ててそれを食べている人も多い。だからトルクメンは肉を手に入れることに関して、スーパーで小さくパックされた肉を選ぶのとはかなり違った感覚を持っているだろう。鶏肉だって丸ごとのものしか売っていないし、狩ったばかりのまだ温かい野鳥を猟師から買うこともあるくらいだ。
さて、ハリルは挽肉で「カツレツ」を作ってくれと言う。イランのカツレツは、おそらく日本のコロッケやメンチカツにあたるもので、肉や野菜を丸めて揚げたものだと思ったので、コロッケを作ってみることにした。でもじつはわたし、生まれてこのかたコロッケを揚げたことがない。インターネットでいくつかのレシピを読んでコツを掴み、やってみることにした。



じゃがいもを茹でてつぶし、たまねぎと挽肉を炒めたものと合わせる。肉は塩、こしょう、ターメリックで味つけをした。それを小判型に成形して、完全に熱が冷めてから揚げるといいとあったので、この状態で台所に置いておくことにした。別の部屋で作業をしていているとき、「ガタン」という音がしたので走っていってみると、なんとチーちゃんがコロッケの具をかじってしまっていた。肉が入っていたし味もついていたのでおいしかったのだろう。おまけ作りたてで温かかった。仕方がないので猫がかじったところをナイフで切り取って、成形し直して揚げてしまった。ハリルには内緒であるよ。



ビギナーズラックか? なかなかの出来映えとなりました。
ちなみにパン粉も、冷凍させたパンを大根おろしですることで簡単にできることが分かったので、さっそくやってみた。パン粉はカリッとした衣に仕上げるために大事な材料だ。じつはいまだに持っている「野菜を切る機械」でも試してみたのだが、案の定、床がパン屑だらけになったのでもうやらない。
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水曜市場
真冬のはずの今日、30℃近くまで上がったんじゃないかと思うほど暖かかった。嵐が来る前は気温が異常に上がるそうなので、もうすぐ来るのかもしれない。春のような陽気に気分もよくなり、珍しくトルクメン的ワンピースを着て、カメラまで持って市場に出かけてみた。











こんな感じで小さな店がたくさん出ている。野菜や果物は地面に置いて売っている店が多いので、選ぶのに腰を下ろさなければならず、結構面倒だ。しかもわたしたちが立ち寄ると、なぜかいつも周りが混雑してくる。でも今日は、ハリルが買っていると決まって他のお客さんがたくさん寄ってくるとのことで、ある店がサービスしてくれた。サービスと言っても、破格の安値で売れ残りのスウィートレモンを譲ってくれるというものだったけれど。あまりにたくさんスウィートレモンを買ったので、搾ってジュースにして飲んでみたら、この果物は甘いだけじゃなくて、苦みも少しあることに気がついた。チューチュー吸っている分には気がつかなかったのだが。



買物から帰ってくると、犬たちが(餌を持ってきたと思って)出迎えてくれる。おもしろいのは、ハリルもわたしもいつもと違うよそ行きのきれいな格好をしていると、犬たちは不審者だと持ってワンワン吠えまくることだ。犬は匂いで飼い主を覚えているのかと思いきや、完全に視覚で認識しているようだ。間違いに気づいたときの、彼らのばつの悪さといったらない。それがおかしくて、わざと飛びかかる寸前まで声を出さずに近づいたりしている。
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ガス管工事


うちは町の外れに建っているので、西側にはほとんど家がない。ベランダからよく見えるこの家は、おそらく電気もガスもなく生活しているのだろう。ちなみに写真では手前にあるお向かいさんもそうだ。家の周りには誰かの羊の群れや、近所の人の放し飼いの牛がうろうろしている。
ふと見ると、地面に穴を掘ってなにやら工事をしているようだった。ハリルに聞くと、ガス管を敷いているのだと言う。



ガス管が敷かれてよかったねー(実際にガスが来るまでにはまだまだ時間がかかるでしょうけど〜)。地中に埋めるガス管のことなど、これを見て生まれて初めて意識した。



真冬でも緑の畑が面々と続いている。これでも砂漠地域、カスピ海沿岸の独特なトルクメンサハラなのだ。
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ウズラはどうなったか
500個の卵を買って来て挑戦した、二度目の孵化。孵卵器に入れて二ヶ月近く経つので、計算上はもうウズラが卵を産み始める頃だ。
ところが実は、二度目の孵化は初回よりひどい結果に終わってしまった。孵化率は三割りくらいだったろうか、まずまずだったのだ。ハリルは初回のミスを繰り返さないよう慎重に準備をしてうまく進めていたのだが、あるとき雛を温めるためのランプをいいものに交換したのが仇となった。そのランプは鳥の視力を守るために表面が黒くなっているものだった。ところがサイズが大きくて、つまり熱量も大きいために保管箱内の温度が急上昇してしまい、ハリルがチェックに行ったときはなんと55℃まで上がってしまっていたそうだ。箱内の温度は37〜38℃が上限と言われている。そのアクシデントのせいで何十羽も死んでしまい、またそれ以降も毎日のように雛は死んで行き、今生き残っているのはたったの4羽である。なんとも残念な結果だが、雛が次々と死んでいったある日、子猫のガウシャンが死んでしまったので、ハリルもわたしもウズラなどどうでもよくなっていたのは確かだ。ガウシャンがいなくなって数日は、いつも増えるのを楽しみにしていたミルクの搾乳量だってどうでもいいと思ったし、こんなところでの暮らしはやめてしまいたいとも思ったりした。さすがに時間が経って気を取り直したけれど、なんとも痛ましい出来事だった。
話は戻ってウズラ飼育だが、四日前に初めてウズラが卵を産んでいた。それ以来、一羽のウズラが毎日、卵を一個産み落としている。1000個の卵から、たった一羽である。それでも産まれた卵を見つけると、ワクワクして元気が出てくる。
ここに来て、この季節は寒過ぎて、常に温度を一定に保たなければならないウズラの卵の孵化にはむかないということで、暖かくなるまでお預けの仕事となった。もちろんハリルは諦めていないので、続きは春になってのお楽しみである。


初めての卵


やったね!
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電線泥棒
電話が開通して一週間で、不通になった。最初は電線のトラブルかと思っていたのだが、ハリルがさっそく原因を見つけてきた。なんと電線の一部が切られて盗まれていたのだ。
電話局に報告したところ、そういう犯罪は他にもあるのだという。長さにして600メートルも盗まれた場所があるそうだ。今回のうちに繋がる電線は、80メートル切られていた。80メートルだって、結構な長さだ。ケーブルを巻いて持ち運ぶだけでも意外と大変じゃないかと思うのだが、電話が使えなくなった時間帯から思い出してみても、それは天気のいい平日の昼間だったのだ。いくつもの家に取り囲まれた場所で、どうやってそんな仕事をやってのけたのだろう。近所に聞いて回っても、誰も見た人がいないという。また、その部分はうちにしか繋がっていない電線なので、うちを狙った嫌がらせなのか、単に電線を盗むためにやったのかが明らかでなく、気持ちが悪い。
なくなった電線の行方はともかく、どうしたら再び電話が使えるようになるのかとハリルに聞いたところ、切れた電線を繋ぐためにもう一本電柱が必要だと電話局は言ったらしい。もう一本、自費で、自力で建てろというのだ。よくよく考えてみればそれは当たり前の話かもしれないが、でもそれでは今後また盗まれるかもしれないし、どうやって維持していくのか? とハリルに尋ねると、「夜など、自分で警備する必要があると電話局は言っている」と言う。

…電話局が切ったんじゃないのか??(笑)
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水曜市場
冬の市場でよく買うものは、ビーツやカブ類だ。果物はカリン、スウィートレモン、オレンジ、ミカン、リンゴなどがある。


ビーツ。トルクメン語では「ラブー」


日本のダイコンの小さいようなのもある。サラダに


ブラッドオレンジ

今年はイランに対する欧米の経済制裁の影響で、オレンジが輸出できなかったそうだ。そのため国内のオレンジの値段がとても安くなり、農家にとっては大打撃だろうけれど、買う側にとってはうれしい状況となった。直接市場に売りに来ている生産者に聞いたところによれば、彼らは肥料に羊の糞だけを使っているとのことだった。うちも去年の夏、メロン畑で実感したことだが、羊の糞というのは農作物にとって良質な肥料となるようだ。


スウィートレモン

スウィートレモンは日本では出回っていないと思う。レモンなのに酸味がまったくなく、オレンジよりも甘い果物なのだ。皮がとても薄いので、剥かずにそのまま半分や1/4に切ってチューチュー吸いながら食べたりする。


キーウィフルーツジャム

キーウィフルーツもイランで生産されている。政府は今のところ、国内の生産者を保護するために果物の輸入を禁止しているそうだ。自国で食料を生産できるのなら、それがなによりじゃないだろうか。


かりんジャム


カリン

カリンはジャムづくりに最適な果物と言われている。でもその色が鮮やかに赤くなるときと、そうでもないピンクに仕上がるときがある。レシピは同じなのに、どうしてだろう?
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犬の生活
ガラグロックをめぐっての犬たちの闘いは終わった。彼女の尻を追いかけて群れをなしていた雄犬たちは、その日が来ると突然、一匹もいなくなったのだ。
キングとガチガチも当初は参戦していたものの、彼らは途中で棄権したようだ。理由は分からないが、ハリルが言うには、ガラグロックの求愛期間の前半は見せかけだけのものだったで、つまり性行為をする気がないにもかかわらず雄犬たちを惹き付けていたので、キングとガチガチは命を賭けて闘うに値しないと判断したのだとのこと。メスの方としては、そうでもしないと何日間も野獣たちの相手はしていられないのかもしれないとわたしは思った。


ガタグロックに注目する雄犬たち


牙をむくガチガチ。こんな顔は普段見たことがない

それにしても、野獣となった犬たちは他の雄犬たちと激しく闘い、子猫や子犬を無惨にも傷つけた。ガウシャンを殺した大きな白い犬は、ガチガチとキングに襲われて退散したかと思っていたが、その数日後にまた姿を現した。白犬は中でも飛び抜けて強い犬だったので、ガラグロックが妊娠したとしたら、彼のこどももあるだろう。ガウシャンを殺した犬のこどもが生まれたら、どうしたものだろう。ハリルは殺すと言っているが。


闘いを途中棄権したキング


キングは去年、ガランキという雌犬を見事に勝ち取り、ガランキは四匹の子犬を生んだ。そのうち三匹がキングに似ていたので、彼のこどもだったろう。三匹はしばらくしてガランキとともにユスフの家に移したのだが、みな病気で死んでしまったそうだ。キングはうちの犬たちの中でも飛び抜けて勇敢な犬なので、残念なことをした。ちなみにもう一匹はガチガチにそっくりだったのだが、二日目にガランキはそれを食べてしまったのだ。いま思い出しても不思議な出来事だ。
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続・電話開通
これまで自宅に電話線がなかったので、わたしはブログ記事を日々書き貯めて、義母の家に行ったときにそれをまとめてアップしていた。義母の家は歩いて15分足らずのところにあるのだが、物理的・心理的事情で(笑)この一ヶ月はインターネットから遠ざかっていた。
記事は、アップした日ではなくて、それを書いた日付でアップしているので、今回は新しい記事が古い記事の下に入ってしまい、読者にとって分かりにくくなってしまったようだ。マダム半世紀にコメントいただいてあらためて気づきました。失礼しました!
「謹賀新年」という記事の前に十三件、新しい記事をアップしたので、興味のある方は遡って読んでみてください。ちなみに今後は新しい記事はすべて上にくるようアップロードします。
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